先日、10年以上歳が上の方と話していて、「ご先祖様を大事にしないとだめだよ」と言われました。そこで、「あなたはどうしているのですか?」と聞いたところ、まずは3代前までの方々の戸籍を調べたといいます。その後、ご先祖様ゆかりの地を旅行して回ったそうです。
現在、私は弟と一緒に調べており、あともう少しで3代前までのご先祖様の名前と住所がそろいます。遠くは宮城県の女性が、何かの縁で神戸の男性と出会い、島根に渡って子を産み、その子が福岡の人と出会って……。途中、戦争や災害を経ながらも、出会いと別れを繰り返してきたようです。
「自分が生まれたことは奇跡だ」とよく言われますが、確率的に考えても本当にそうなのだろうと思います。奇跡だっていうのもいいですが、このようにご先祖様の足跡をたどるのはとても楽しく、何だか幸せな気持ちになりました。戸籍制度には本当に感謝いたします。ちょっとしたコメントがあり、それを読むのも愉しいものでした。

このように自分の歴史をたどる作業をしていると、前回の話にあった「恩」を大切にして生きていこうという思いが改めて強くなります。周りを見渡せば、私たちはさまざまな人々の努力のおかげで、便利で快適な生活を送ることができています。「政治家がよくない」「世の中が悪い」「店員の態度が悪い」などと不満を言うよりも、「もっといい世の中にするには、何をしたらいいだろうか」などと考えて生きるほうが、ずっと愉しいのではないでしょうか。
たとえば、明星会館横の322号線。この道路が現在のようになるまでに、一体何人の人の力が必要だったのだろう。何トンのアスファルトが使われ、総額はいくらかかったのだろう。そのお金はどこからきたのか。昔の人々が税金を払い、国家事業として費用が当てられ、その工事に携わった人々は家族を養った。国や地域を良くしようと尽力した人々の想いや、大切な家族のために身を粉にして働いた人々の人生が積み重なり、私たちは今、快適な生活を送ることができています。そんなことを考えると、働くことが愉しくなってくる。そんな今日この頃。


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