赤ちゃんの頃は10㏄くらいの小さなカップで、毎年少しずつカップが大きくなっていくと思ってください。小学生の頃には500ml、中学生になるころには10Lくらいの容器、高校生の頃には50Lくらいの水槽、大人になるとお風呂の大きさ、そんな感じで大きくなっていくと考えてください。この容器に入っている水は、心を流れています。この水は優しい言葉、愛のある言葉をかけられると、温かくなり、きれいになっていきます。怒鳴られたり、愛のない憎しみがこもった言葉をかけられると、冷たくなり、濁っていきます。小さな目に映るあらゆるものが、母親から伝わってくる温かさが、五感すべてから伝わってくるものが、水に模様をつけていきます。少しずつ少しずつ水質は変化していきます。小さなころは容器が小さいので、ちょっとしたことに敏感です。靴が気に入らない、ランチョンマットが気に食わない、バスに乗る順番が最初じゃなかった等々、大人が些細なことだと感じるようなことでも、幼稚園児は泣き叫びます。これまでの経験がたまった小さな容器に、小さな石が投げ込まれたような感じになり、恐怖や混乱し、泣き叫ぶ。
記憶力について思うのですが、知識を水槽に入れる小さな小石のようなものと考えると、小学生、中学生の頃、丸暗記が得意なのは、それまでの経験や知識が少ないおかげで、水槽に余裕があり、新しく入れた知識が入りやすいと思います。しかも数が少ないので、思い出しやすい(見つけやすい)。これが大人になると、出会う人が増え、経験の種類・数はどんどん増え、知識量は膨大になっていきます。これまでの知識を思い出すのが大変になってきます。忘れっぽいというよりは、たくさん蓄積があるんだって思うと、自分脳をマイナスに考えなくなれると思います。大きな水槽のどこを見るかで気分が変わりますよね。冷たくなった濁った場所を見続ければ、気分はさらにマイナス方向へ。でも、温かい部分を見ることだってできます。また、水槽が大きくなったことで、ちょっとしたことでは水温も水質も簡単には変わらなくなってきます。

こんな感じで、知識とか感情のことを考えると、なかなか楽しい。私は専門家ではないから、自由に考えることができます。だから、道場に来てくれている子どもたちには、思いやりのある言葉をかけ続けたいですね。もっと小さな子には、さらに気を付けて言葉をかけていこう。がんばっている姿をたくさん見せよう。嬉しそうな声をたくさん聴いてもらおう。

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