30年くらい前のことだと思います。昼のドラマを見ていると、俳優の井上順さんが出ている作品がありました。井上さんが演じるのは妹思いの不器用な男性だったような気がします。その主題歌が好きで、一部が頭に残っています。
古いやつを気取ってみよう。 俺はこの俺。人のためにと駆けずり回り 汗をかいてふと立ち止まり 夕焼け見れば じんとしみるぜ
というような歌詞だったと思います。人のために、好きな人のために、大切な人のために、そんな思いがあると、人はがんばれるように思います。最近仕事であれやこれや手伝いをしていると、いろんな気遣いをしていただけます。損しているんじゃないですかと。でも、~時間働いたから~円もらう、とか、~時間働いたら~円はもらわないと「割に合わない」、そんな感覚が今は好きにはなれません。お金を基準にするのは当然なのかもしれませんが、お金を基準で考えていると、自分が自分を好きになれなくなっていった経験があるため、どうも嫌な気分になってしまいます。
割に合わない、という部分に「」をつけましたが、これがコスパ思考の矛盾のようなものを生み出しているように思います。自分からの労働力提供にはもっと出せ、サービスや商品を提供してもらう時は安くしろ。そんな思考ではないのかもしれませんが、そんな風に思ってしまいます。日本の誇るおもてなしは、コスパを考えると無理なのではないでしょうか。
このようなことを言うと、きれいごとですねとか、家族がいるとそうもいかないなどと言われます。生きていくためには、日々多くのお金が必要になるし、もしものために備えないといけないし、お金がいくらあっても足りないのが現代の人たちなのだと思います。これはまた脱線ですね。
そんなわけで、判断基準の最上位がお金ではなく、人への思いだといいな、というのが今回のお話でした。


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