この子は~だから。本心から言っているわけではないと思いますが、保護者の方が、お子さんに烙印を押すことがよくあります。この子には無理、この子には能力がない、この子は数学が苦手等々。その言葉は大切なお子さんの心に届き、その通りの人間になっていく可能性が高まるように思います。有名な話で、サーカスの子どものゾウの話があります。ゾウがまだ小さいころ、ゾウが逃げないようにロープで杭につないでおきます。小さなゾウはがんばってもがんばっても杭を引き抜くことはできません。そのゾウが大きくなると、小さなころの記憶があるため、細いロープでつないでおくだけで、ゾウはおとなしくしているといいます。これと同じように、できない・無理・能力がないという言葉で心を染められて育つと、努力をしない無気力な「どうせ無理だ」と考えるようになる確率が高まってしまうように思えます。さらに、お前には無理だ等という言葉は、状況にもよるでしょうが、あまり愛情のある言葉には思えません。

お子さんが家で勉強をしないということをよく聞きますが、そのお子さんに、家でお父さんやお母さんはどうしてると聞くと、テレビをずっと見てるとか、ずっとゲームをしてると答えます。その姿が脳に浸透していくと、自分ものんびりしようとする可能性は高まると思います。子どもは大人のことをよく観察しています。私は道場で本を読んでいるとき、気を付けているつもりですが、だんだん姿勢が悪くなってしまいます。それを生徒が見て、同じような姿勢で本を読んでいるときがあります。その姿を見て、本当に反省させられます。


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