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鳥は他者を見分けられるのか

私たち人間は、当たり前のように他人を区別します。
「あの人は爬虫類に詳しい」とか、「この人は数年前に出会った友人だ」とか言った具合に。
では、鳥たちはどうでしょうか。私は鳥を毎日のように見ていますが、「あの個体は昨日も会ったな」などと見分けることは到底できません。何か特徴的なものがあれば別ですが、我が家にいる文鳥ですら、群れの中に居たら他個体との識別はできないと思います。

果たして鳥たちは「他人」ならぬ「他鳥」を区別することができるのか。
それを検証した興味深い実験があります。

実験対象はハシブトガラスです。よくゴミを漁りカアカア鳴いているカラスです。
まず、二羽のカラスを対面させた後、ケージに閉じ込めます。(以下、見るカラスをA、Aに見られるカラスをBとします。)そこには仕切りが用意されており、お互いを見ることができません。ただし、仕切りの端には隙間が開いており、Bの姿は見えないものの、そこから覗けば仕切りの向こう側を見ることができるようになっています。Bの姿を確認したいのなら、Aは必死に隙間を覗くであろうという魂胆です。
この環境下でBの声を流した場合と、Bではない別個体の声を流した場合の、Aが隙間を覗く時間を記録したのです。すると別個体の声を流した時の方が、Aが隙間を覗く時間が長いという結果に至りました。これはつまりカラスが声と姿を紐づけ、個体を認識しているということを示しています。人間も電話をかけてきた人物と声が一致しなかったら驚きますよね。詐欺すら疑います。

さらに別の実験では、顔写真のみでカラスは個体を区別することができると分かっています。(この実験では人の顔を見分けることも証明されています。カラスが顔を覚えるというのは迷信ではなかったのですね。)

このように、動物の認知を研究する学問は動物心理学などと呼ばれます。ぜひ私も動物心理学を学びたいと思ったのですが、有名な教授は最近不祥事で退職処分となってしまったようです。残念。

このブログではこういった鳥類に関する豆知識のほか、私が研究者になるための大学受験記も書いていきます。

くれぐれもカラスに意地悪をしないよう気を付けてくださいね。

文章:カラス好きの塾生

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